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石山 新太郎
日本機械学会論文集,A, 69(686), p.102 - 107, 2003/10
ダイヤフラム部をタンタル/SUS316でアーク溶接した高感度隔膜式圧力発信器を試作し、HI循環系を模擬したHI循環試験装置で20,000時間使用した後、高サイクル疲労試験を行った結果、下記結論を得た。(1)アーク溶接によりTa/SUS316製ダイヤフラム接合体を試作し、ダイヤフラム振動節部に下記組成の接合合金組織を生成した。Ta:Ni:Cr:Fe:Mo=83:2:2:11:2(wt%)。この組成の合金は、機械的特性ならびに耐腐食性の極めてすぐれた合金組成であることが明らかとなった。(2)上記組成のダイヤフラムを用いた隔膜式圧力センサーは、500万回以上の圧力繰り返しに耐える長寿命型センサーであり、その際の計測最大誤差は0.44%F.S./以下の極めて高精度のものである。(3)HI高温溶液による長時間循環試験に20,000時間使用した後の同圧力センサーの寿命ならびに計測精度に劣化傾向は認められなかった。以上の結果から、本研究で試作したTa/SUS316製圧力センサーは500万回の繰り返しに耐える長寿命型・高耐食性センサーとして実用に耐えるものであることが結論された。
富永 洋; 立川 登
Radiochem.Radioanal.Lett., 37(1-2), p.55 - 60, 1979/00
気送管照射測定系のような試料の機械的移送を含む系のくりかえし放射化分析では、同じ分析時間内でも、移送回数をなるたけ少なくして、かつできるだけ計数を最大に近づけることが望ましい。このために、通常の計数最大を求める最適化のかわりに、最大の95又は90%の計数から得られるようなサイクル周期を選定する修正最適化を提案した。これによって、計数の犠牲を5ないし10%に押さえながら、くりかえし回数を、例えば半分というように、大幅に低減することが可能になった。修正最適条件を一般化して、式及びグラフで示した。